日常に突如襲い来る災害

このホテルは鉄筋コンクリートの頑丈な作りでありましたが、津波は4階まで到達し、1階2階部分がそのまま流され、エレベーターの部分がそのまま後ろに衝突しており津波の威力の凄まじさを実感いたしました。個人的に強く印象付けられたのは、被害のなかった4階部分は今でも宿泊施設としての姿を保存されている所であり、3階より下の惨状との“落差”をまざまざと見せつけられ、本当に普通に暮らす日常の最中に、突如災害が襲い来るのを実感しました。
過去にこの「田老」の地は度々津波災害に襲われており「万里の長城」と例えられる防潮堤や、軽トラが登れるまでに整備された避難道などの対策を取っており、定期的な防災訓練も行っていたそうです。
一時海はもう嫌だとなっていたと語り部さんは語りました。それでも馴染んだ暮らし生活の糧、風土は人間として生きる為に切り離せないものであり、「それでも遡上してくる鮭を見てまた頑張ろうという気持ちになった」という言葉に、復興への強さを感じました。

インタビューした人:
(一社)宮古観光文化交流協会 語り部 佐々木純子さん
この記事を書いた人 :20代 男性 N・N


TOHOKU VOICE

相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト

2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。

※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。