教えを守ることの難しさ

岩手県の三陸沿岸にある教えで「津波てんでんこ」というものがあります。この教えは訪れる先々で聞かれました。「てんでんこ」とは「各自で、各々で」という意味の方言で「津波が来たら周りを気にせずてんでんばらばらに、それぞれ逃げなさい」という意味だそうです。 この教えを実行するにあたり大事なことは、
1・避難場所を確認しておく
2・避難手段を決めておく
3・家族を信じて逃げる
ということだそうです。三陸の方々にこの教えは90%近く浸透しているそうなのですが、東日本大震災当時の映像を見せていただいた際、地震発生後、自宅に車で帰る途中と思われる車が渋滞し、横から津波が押し寄せ車を吞み込んでいきました。これだけ教えが浸透している地域でも大事な家族の元に戻ってしまうということは、実際に震災に直面した時、教えを守ることの難しさを表していると思います。

インタビューした人:
いわてTSUNAMIメモリアル 解説員 人首さん
この記事を書いた人 :20代 男性 M・W


TOHOKU VOICE

相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト

2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。

※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。