震災当時の様子

民宿沼田屋の女将さんにお話を伺いました。
震災の次の日、女将さんが陸前高田へ物資の救援に行く為ホームセンターを訪れると、自衛隊のサンダルを履いた男性がいて、その男性とお話をしたそうです。その男性は震災当日電信柱に捕まっていたところを自衛隊に救助された方でした。その方のお話によると、最初は何人も電信柱に捕まっている方がいて、時間と共に体力のない人から一人また一人と津波に流されていってしまったそうです。その方が言うには、『自分ももう少し遅かったら、力尽きてここにはいない』と仰っていたとのことです。また手の平は、一晩中力強く電信柱に捕まっていたせいで痙攣していたのが印象的だったそうです。