逃げられない理由

津波が来るかもしれないと思っても、実際にその場で逃げると決断することは簡単ではないんです。逃げられない理由は人それぞれ違います。例えば東日本大震災発災の14:46分は、ちょうど小学生が帰宅してくる時間でした。この辺りは両親が共働きで祖父母の家に帰る子供たちも多い。「孫が帰ってくるかもしれない」時間に、孫の帰宅を待たずに家を空けて逃げることはできない高齢者も多かった。実際にその時その場に居ないと、逃げられない理由はわからないのです。
だから語り部などを活用して、いろいろな声を聞くことが大切です。聞くことで被災を疑似体験できるのです。話を聞いて、被災の疑似体験を重ねて、その人の本番に活かしてほしい。そのために語り部を続けています。