大津波の教訓

こちらの地方では「てんでんこ」という方言があると伺いました。
それは「津波が来たら、周りを気にせず、てんでんばらばらに、それぞれで逃げなさい」という事です。
人々が犠牲になる悲劇を繰り返さない為に生まれた、命を守るための教えです。
いざ、そのような事態に遭遇した時に、周りを気にせずに逃げられるか、自分自身を血も涙もない人だと責めてしまわないか いろいろな葛藤が生まれると思いますが、自身の命を守ることが本当に大切だと感じました。
生死に関わることは誰にとっても悲しく辛いことですが何が一番大切かを考えさせられる言葉でした。

お話を伺った後、施設の外に出るとキレイな月夜でした。
津波により、ここにあった松も全て流され閑散とした街並みになっています。
お月様の光が人々に幸せをもたらします様にと願うばかりでした。