家族との安否確認の重要性

「私達と同じ思いをしないためにも、家族とはしっかり津波の時の待ち合わせ、特に安否確認について頭においていてほしい」と。

伊藤さんは東日本大震災当時、たまたま息子さんには会えたものの、奥さんには会えず、安否が確認できなかったそうです。 そのため、仕事が終わると一睡もせずに奥様へ電話をしていたそうです。しかし、奥さんが電話に出ることはなく、そもそも電話も全くつながらなかったそうです。
震災から一週間、最後のお客様を送り出した後にダメもとでと電話を掛けたところ、ようやく奥さんにつながり、ホテルのスタッフの前で大粒の涙を流しながら泣いてしまったとお話していただきました。