津波の脅威

向洋高校には被災時、校舎内に生徒約170人、職員約50人いました。そんな人数がいたにもかかわらず、迅速な避難のおかげで犠牲者は0人だったそうです。
地域特有の防災意識の高さ、そして日頃の避難訓練の成果だと思いました。
各教室津波の被害が激しく、特に説明を受けて印象的だったのは、3階に一本の松の木が流れ着いた話です。
約200メートル先の防潮堤のさらに奥にあった松林の一本が向洋高校の3階(高さ約8メートル)まで打ちあがってきました。木が立っていたのが砂地であったということで、波に流されやすくなっていたそうです。それにしても大きな松の木をこの高さまで打ち上げる津波の力は恐ろしいなと感じました。