東北の人々の「伝えたい」という想い

震災から10年の節目を迎えようとしていた2021年2月28日のTSUNAMIメモリアル。
「説明しようか?」と気さくに声を掛けてくれた女性は「混まないうちに来ておこうと思ってさ」と話し出した。
横浜に住む息子さんは10年の節目なのにコロナ禍で帰ってこられないのだそう。
「1本松とユースホステルの遺構は、2つで1セットで、ある意味「映える」んだよね。」
随分ドライだなと思っていると、すぐ横に見える気仙中学校の遺構は、「遺構にしないでさっさと壊して欲しい。見るのも辛い」との事。
「ママともが何人も亡くなって、3月になると胸がザワザワして落ち着かないの」
警備員さんだったり、学校の先生だったり、ウォーキング途中の男性だったり、視察中、色々な方から「説明しましょうか?」と声を掛けられた。 
説明を聞く事が「疑似体験」となり、聞いた人が地元に戻って伝えてくれたら良い。
疑似体験した事が、いざというときの行動に生かされれば良い。
そんな、東北の人々の「伝えたい」という想いをとても強く感じました。

インタビューした人:
TSUNAMIメモリアルを散策していた地元の女性
この記事を書いた人 :60代 女性 K・M


TOHOKU VOICE

相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト

2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。

※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。