
「震災直後に停電、断水となりましたが、皆様に食事を提供し、厨房の食材から一週間分の献立を考え、翌日から600名以上の食の提供を開始しました。
1ヶ月程度で電気が通り、断水は続いていましたが、地元の方々のために出来ることはやろうと、限られた食材や食器で、お食事処を再開しました。温かい食事の提供に多くの感謝の言葉を頂きました。
震災から56日目に医療、インフラ工事関係者含め総勢1,000名の受け入れも開始しました、特に工事関係者の拠点となったことで、復興が進み改めて被災地の最前線に受け入れ拠点があることの重要性を感じました。
また地元の方に少しでも気持ちを楽にしてもらうため大浴場の無料開放を7年間続けました。
元々ホテル観洋は創業者が1960年のチリ津波地震の被災体験から、次に来る大津波から皆の命を守るため、利便性を捨て、岩盤の固い高台に建てられました。東日本大震災でその役目を果たしと思います。ホテル観洋が南三陸町のみな様の支えになれればと思います。」