時間の経過で景色も人の気持ちも変わる

Q:震災遺構を忘れたいので壊してほしいという声と残したいという声があると聞く。その辺りはどうお考えですか?

⾨脇⼩学校に関しては、5 年前アンケートを取った結果、取り壊してほしいという⼈がたくさんいた。それから3年が経過して改めてアンケートを取ると結果数字は変わっていた。ある⼈は、『もう景⾊がすべて変わってしまって、⾃分の中の記憶の中と⼀致するものは⾨脇⼩しかない。だから残してほしいと思うようになった。』と⾔っていた。時間の経過と共に⼈の気持ちは変わる。⾏政が10年と言ったのでそれに向かって皆が⾛りましたが、10年で本当にすべて決着しなくてはいけなかったのでしょうか・・・人々の葛藤に寄り添う、期限を決めない復興事業もないものなのでしょうか。