生死を分ける重要な備え

当館は派手な装飾などをしていないとおっしゃっていました。現実と向き合わなければならない生々しいものだと考え、そしてまたいつか同じ目にあうのだという考えから、危機感をもって伝えなければならないということで、一つ一つ写真を生の状態で展示し、一つ一つの写真にテキストをつけて展示をしていると、説明していただきました。
写真や被災物に添えてあるテキストには被災地で何が起きていたのか、どのような気持ちだったのが、突然日常を奪われる恐怖や悲しみを身近で感じ、またこれからも忘れてはいけないものだと思いました。
津波が襲来するとなれば、とにかく避難するしかない。避難しなければ助からない、一刻も早く、海から離れた高い場所に避難する。とっさの判断では選択を誤る恐れがあるため、平常時から避難経路と避難場所は頭に入れておいてほしい。生死を分ける重要な備えである。
被災地の人の思いを無駄にせず、普段から自分に出来る防災意識を高くもっていこうと感じました。

インタビューした人:
リアス・アーク美術館 学芸員 岡野 志龍さん
この記事を書いた人 :20代 女性 K・T


TOHOKU VOICE

相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト

2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。

※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。