大丈夫だった経験が重なり生んだ慣れ

東⽇本⼤震災は、未曽有の震災、1000年に⼀度の津波、と⾔われていますけど、決して未曾有でも1000年に⼀度の津波でもないんです。この地域は過去に40年に⼀度、津波が襲来しているんです。その都度⼤きな被害があった。過去の災害から充分に予測ができた災害なんです。だから津波襲来地に⽯碑を⽴てたりして注意を喚起したりしてきたんです。でも、時代の変化やチリ地震による津波経験が⼈々に慣れを⽣んでしまった。今回の震災もハザードマップで安全とされていた地域の被害が多いんですよ。「⼤丈夫」と思ってた⼈が逃げ遅れた。この震災は⼈的災害ですよ。災害に備えるって、物資を備えるだけじゃないですよね。逃げるためには脚⼒が必要で、体⼒がなくちゃ逃げられないんです。だから⽇頃から体⼒もつけておかないと。