女将さんの思い

民宿沼田屋の女将さんにお話を伺いました。
現在女将さんは、地域の大学生と一緒に体を使った防災イベントを企画されているそうです。防災には体力が必要ということと、避難訓練通りにはならないという経験から、机上で学ぶのではなく、リアルを通して楽しく市民と防災を結びつけるイベントを行いたいと仰っていました。実際の企画では障害物のある訓練イベント等を企画されており、コロナが落ち着いたら早くやりたいと仰っていました。
また女将さんは一つ心配があると仰っていました。
宿泊に訪れるお客様から町が怖いと言われることがよくあるそうです。その原因として、町に建物があまり建っていないことや、高い建物がないこと、町を見下ろせる環境になっていることが挙げられ、実際にお子さんがいる家庭などは、子どもが大きくなるまでは海辺に近づかない人もいるとのことでした。しかし、町の造りというものはすぐに変えられるものではないので、防災活動を通して、この町は防災意識が高い町ということや助けてくれる町というアピールを発することによって、陸前高田に人が積極的に訪れてくれる町にしたいと仰っていました。