2018年6月18日am 7:58頃、大阪府北部を震源とした地震が発生し、5名の方の尊い命が失われました。被災された方へ、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。大阪北部地震の被災情報をまとめておきたいと思います。
発生は朝の通勤ラッシュ時
発生時刻は通勤ラッシュ時で、新幹線、在来線は各地で運転を見合わせた為、駅には人が溢れかえりました。帰宅命令を出す会社もありましたが、電車通勤者の過半数以上は職場に向かったという話です。
被害の状況も、地域によって大きく異なり、大阪にある弊社のお取引先の中には、通常通りに業務を行っている会社もありました。
電気の復旧は早く、その日の午前中には停電が解消。電車も翌日の始発には一部の区間を除き通常通りの運行となったと聞いております。その一方、断水被害は長期化し、飲料水袋等を求める声が多数上がりました。
夏場の震災は臭いの問題も引き起こす
「トイレが使えない、お風呂に入れないといった事態」
災害時のトイレ問題についてはだいぶ取り上げられるようになり、ご存知の方も多いと思いますが、今回は夏場ということも有り、臭いの問題がかなり聞こえてきました。
水が無いと、お風呂はもちろん、歯磨きも出来ないので、体拭きやペーパー歯磨きを求める声も多かったです。
コンビニ等にあるボトルに入ったアルコールティッシュなどは、物や手指用となりますので全身を拭いたりすることには適しておりません。被災時にはノンアルコールで誰でも使えるものが必要です。
水道管の損壊は復旧に時間を要しますので、水はかなりの量を準備する必要があるでしょう。
ブロック塀の倒壊による子供の死亡事故が発生
「安心安全なまちづくり」が求められる
建物等の被害は実に4万棟を超え、中でも大きく取り上げられたのが、ブロック塀の倒壊により登校途中の小学生が下敷きになり亡くなってしまった事故でした。
そのブロック塀は以前、外部からその危険性を指摘されていたにもかかわらず、無資格者の点検のみで放置されてしまったものでした。
現在の建築基準法ではブロック塀の高さは2.2mまでとなっており、高さによって控え壁の設置(例外あり)など細かく基準が定められていますが、古いものには構造規定が守られていない危険の潜むブロック塀がたくさんあり、これらは早急に撤去する必要があります。
当然、費用がかかる話ではありますが、この悲劇を繰り返さないためにも、所有者、管理者の方は身の回りのブロック塀の状況をしっかりと確認し、対処しなくてはなりません。
地域ごとに内容は異なりますが補助金申請も可能ですので、ぜひ役所・役場に相談してみて下さい。
実は、地震によるブロック塀の下敷きになる被害は以前にもありました。熊本地震でも似たようなケースで損害賠償に発展した例もあります。ブロック塀に限らず、災害時に公共の空間に悪影響を及ぼすものは所有者がしっかりと対策しておくことはもちろん、危険な場所の情報を皆で共有し、子供たちにも伝えておく必要があります。
思わぬところに危険が潜んでいる場合がありますので、皆で協力し、より安全な、災害に強い町を目指しましょう。
大阪北部地震で注目された防災グッズ
大阪北部地震で、特に必要とされた防災アイテムをご紹介します。