佐藤美香さんは当時6歳の長女愛梨さんを、津波に幼稚園バスごと巻き込まれ亡くされた。
愛梨さんは地震発生時には津波被害に遭わなかった高台の幼稚園に居たが、送迎のため幼稚園バスに乗せられ低地へと連れて行かれ被害に遭った。
「子供たちは大人の判断でしか行動できないんですよね」
「大人の言うことをしっかり聞いて行動したばかりに私たちの子供たちは亡くなってしまって」
「いつか私が娘のところに行ける日が来た時、娘に「ママがんばったね」って言ってもらえるように、伝え続けながら、そしてこういう悲劇が2度と起きないように、語り継いでいきたいと思っています。命の犠牲の上に成り立つ教訓はあってはならないと思っております。私の娘は教訓となる為に生まれてきた訳ではありません。ですが、せめてもの、せめてもの教訓としていかして頂きたいなと思っております。」
- インタビューした人:
- 日和幼稚園遺族有志の会 佐藤美香さん
- この記事を書いた人 :30代 男性 T・I
TOHOKU VOICE
相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト
2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。
※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。