大丈夫だった経験が重なり生んだ慣れ

東⽇本⼤震災は、未曽有の震災、1000年に⼀度の津波、と⾔われていますけど、決して未曾有でも1000年に⼀度の津波でもないんです。この地域は過去に40年に⼀度、津波が襲来しているんです。その都度⼤きな被害があった。過去の災害から充分に予測ができた災害なんです。だから津波襲来地に⽯碑を⽴てたりして注意を喚起したりしてきたんです。でも、時代の変化やチリ地震による津波経験が⼈々に慣れを⽣んでしまった。今回の震災もハザードマップで安全とされていた地域の被害が多いんですよ。「⼤丈夫」と思ってた⼈が逃げ遅れた。この震災は⼈的災害ですよ。災害に備えるって、物資を備えるだけじゃないですよね。逃げるためには脚⼒が必要で、体⼒がなくちゃ逃げられないんです。だから⽇頃から体⼒もつけておかないと。

インタビューした人:
リアスアーク美術館副館⻑ ⼭内宏泰⽒
この記事を書いた人 :40代 女性 N・N


TOHOKU VOICE

相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト

2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。

※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。