拠点となったホテル観洋

「震災直後に停電、断水となりましたが、皆様に食事を提供し、厨房の食材から一週間分の献立を考え、翌日から600名以上の食の提供を開始しました。
1ヶ月程度で電気が通り、断水は続いていましたが、地元の方々のために出来ることはやろうと、限られた食材や食器で、お食事処を再開しました。温かい食事の提供に多くの感謝の言葉を頂きました。
震災から56日目に医療、インフラ工事関係者含め総勢1,000名の受け入れも開始しました、特に工事関係者の拠点となったことで、復興が進み改めて被災地の最前線に受け入れ拠点があることの重要性を感じました。
また地元の方に少しでも気持ちを楽にしてもらうため大浴場の無料開放を7年間続けました。
元々ホテル観洋は創業者が1960年のチリ津波地震の被災体験から、次に来る大津波から皆の命を守るため、利便性を捨て、岩盤の固い高台に建てられました。東日本大震災でその役目を果たしと思います。ホテル観洋が南三陸町のみな様の支えになれればと思います。」

インタビューした人:
ホテル観洋 伊藤課長
この記事を書いた人 :40代 男性 M・I


TOHOKU VOICE

相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト

2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。

※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。