今回の視察で特に印象に残ったのは、日和幼稚園のご遺族であり語り部の佐藤美香さんのお話でした。
地震発生時、幼稚園には沢山の園児がいましたが、園は園児を各自宅に帰すと判断したため、愛梨ちゃんを含む園児5人が乗ったバスは津波に巻き込まれ、その後、近隣で発生した火災に巻き込まれて亡くなってしまいました。
慰霊碑には、愛する我が子の名を散りばめた詩が刻まれており、その最後は「あなたの笑顔にまた会いたい」と結ばれています。朝、元気に笑顔で行ってきますと言って家を出て行った姿が忘れられない…と佐藤さんは話してくれました。
園児5人が亡くなったのは震災のせいではなく、園側の間違った判断(人災)であり、5人の命が喪われてしまった事は、子を持つ親として、聞いていて本当に悔しく悲しく涙が止まらなかったです。佐藤さんが、愛娘の愛梨ちゃんを亡くし辛い中、それでもこの様な悲劇が二度と起らないように講演や語り部活動をして、子供達の安全を一番に考えて行動されている姿に感銘を受けました。
- インタビューした人:
- 日和幼稚園遺族有志の会 佐藤美香さん
- この記事を書いた人 :40代 男性 Y・O
TOHOKU VOICE
相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト
2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。
※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。