時間の経過で景色も人の気持ちも変わる

Q:震災遺構を忘れたいので壊してほしいという声と残したいという声があると聞く。その辺りはどうお考えですか?

⾨脇⼩学校に関しては、5 年前アンケートを取った結果、取り壊してほしいという⼈がたくさんいた。それから3年が経過して改めてアンケートを取ると結果数字は変わっていた。ある⼈は、『もう景⾊がすべて変わってしまって、⾃分の中の記憶の中と⼀致するものは⾨脇⼩しかない。だから残してほしいと思うようになった。』と⾔っていた。時間の経過と共に⼈の気持ちは変わる。⾏政が10年と言ったのでそれに向かって皆が⾛りましたが、10年で本当にすべて決着しなくてはいけなかったのでしょうか・・・人々の葛藤に寄り添う、期限を決めない復興事業もないものなのでしょうか。

インタビューした人:
公益社団法人3.11みらいサポートの行う、『石巻みらいサポート学習プログラム』の中で。藤間さん談
この記事を書いた人 :40代 男性 M・K


TOHOKU VOICE

相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト

2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。

※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。