命を守る最善策

東日本大震災の津波により多くの方が犠牲となった石巻市立大川小学校を訪問しました。語り部三條様の話に耳を傾けながら歩みを進めていくと、震災当時の写真や当時の状況を知ることができ、徐々に通常では考えられない悲惨な状況だったことを痛感しました。
ここ大川小学校では74名もの児童が犠牲となり、亡くなられた児童の保護者の中には、地獄と化した校庭から冷たくなった我が子を泥の中から掘り出し、必死に顔についた土を拭き上げ、声が枯れるまで我が子の名前を叫び抱きしめていたと。未だに行方不明となっている児童が4名、まさに地獄と化した小学校であったのであろうと、今でも胸が張り裂ける思いであります。
災害時、命を守る行動が出来ること。これが命を守る最善策だと感じました。大津波警報が発令されたとき、山や高い建物があってもそこに登らないと命が助からない。私も子を持つ親として、私が住む町を知り、多くの知識を取り込んで、家族また仲間を助けられるようこの研修で感じたことを、多くの人たちへ伝えていこうと思います。

インタビューした人:
石巻市震災遺構大川小学校 語り部 三條すみゑさん
この記事を書いた人 :30代 男性 S・O


TOHOKU VOICE

相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト

2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。

※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。