津波が来るかもしれないと思っても、実際にその場で逃げると決断することは簡単ではないんです。逃げられない理由は人それぞれ違います。例えば東日本大震災発災の14:46分は、ちょうど小学生が帰宅してくる時間でした。この辺りは両親が共働きで祖父母の家に帰る子供たちも多い。「孫が帰ってくるかもしれない」時間に、孫の帰宅を待たずに家を空けて逃げることはできない高齢者も多かった。実際にその時その場に居ないと、逃げられない理由はわからないのです。
だから語り部などを活用して、いろいろな声を聞くことが大切です。聞くことで被災を疑似体験できるのです。話を聞いて、被災の疑似体験を重ねて、その人の本番に活かしてほしい。そのために語り部を続けています。
- インタビューした人:
- 公益社団法人3.11みらいサポートの行う、『石巻みらいサポート学習プログラム』の中で。藤間さん談
- この記事を書いた人 :40代 女性 N・F
3.11みらいサポートは、2011年3月11日の東日本大震災発生後に発足した「NPO・NGO連絡会」の事務局機能からスタートし、2011年5月13日に前身となる「石巻災害復興支援協議会」として設立されました。3.11みらいサポートでは、東日本大震災について学びたい方に向けて、震災学習プログラムを行っております。
TOHOKU VOICE
相日防災 東北視察 全社員統一プロジェクト
2021年3月~2022年3月にかけて総勢130名の相日防災株式会社の社員が4~5名ほどのチームを組み、東日本大震災の被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ視察に赴きました。ここTOHOKU VOICE(トーホクボイス)では、その視察で聞いた生の声や、それぞれが感じたことをレポートにしたものを抜粋して、一言ずつご紹介しています。
●現地の声を、極力そのまま掲載しております。
●会話の一部を抜粋し、メッセージのように掲載しております。
※TOHOKU VOICE は、現地で聞いた生の声をそのまま掲載するよう心がけ編集されております。一部、内容を正確に伝えるための編集が加わっていることをご理解ください。(主語の補足、倒置法の修正等)
※また、現地の声を耳で聞いたものをメモやボイスレコーダーに記録し、それを元に文字を起こしていますので、言い間違い、聞き間違い等が含まれている可能性があります。