阪神淡路大震災では家具や建物の倒壊による被害が多かったんだよね。
そうよ。しかも地震発生が早朝だったから就寝中の人が多かったの。
直下型地震だったから突然突き上げるような揺れがあったのよね。
突然・・・じゃ、「緊急地震速報」も、もしかしてないの?
そうよ。もし直下型地震が起きたら、何もできないかもしれないわ。それに直下型だと大型の冷蔵庫が動いたり、テレビが飛んだなんて報告もあるの。地震が来る前の準備・転倒防止が大切なのよ!
冷蔵庫や、電子レンジ、テレビ・・・家の中をぐるっと見回しても家電製品でいっぱいだ! 転倒防止しなくちゃいけないものって、タンスだけじゃないんだね。
直下型地震ではテレビも飛ぶ!
詳しく知ろう
直下型地震について詳しく説明します。
- 地震には大きく「海溝型」と「直下型」の2種類がある
- 海溝型地震は揺れる時間が長く津波の発生する危険が大きい
- 直下型地震は短い時間で突き上げるような揺れが突然起こる
地震には大きく「海溝型」と「直下型」の2種類があります。
海溝型地震
海のプレートと陸のプレートが動き、圧力によってプレートにひずみが溜まり、 亀裂が入ったり大きく動くことで地震が発生します。この地震が海溝型地震です。
海溝型地震の特徴は、主に海の中で発生することが多いため、津波の発生する危険が大きいです。 また、揺れる時間が長く数分間続くこともあります。
直下型
直下型地震は海側のプレートの動きにより、大陸側のプレート内部に蓄積された活断層がずれると、比較的震源の浅い地震が発生します。地下の活断層が動くことで発生する地震です。
直下型地震の特徴は、短い時間で突き上げるような揺れが突然起こります。予兆となる前震がない場合が多く予測できないため、緊急地震速報などが通知されることもありません。
阪神淡路大震災
首都直下型地震だった阪神淡路大震災では、震度7の地域の約6割の部屋で家具が転倒したというデータがあります。冷蔵庫やピアノは移動してしまい、テレビや電子レンジは飛んだそうです。
テレビの液晶画面や電子レンジのガラス扉が割れたり散乱すれば、避難経路をふさいだり、ケガをする可能性があるのはもちろんのこと、代替品の購入や修理などに膨大なお金がかかります。
転倒防止が必要なのは、タンスだけではありません。身の回りにある家電製品も忘れないでください。 大切な命と財産を守るためにも、事前の備えとして転倒防止をもう一度確認してください。
★より詳しく知りたい方へ
総務省消防庁のホームページでは、地震で家具がどのように倒れるのか映像で確認ができます。 家具の転倒防止の大切さがよくわかるのでぜひご覧になってください。
火災の予防や消火、救急、救助など国民一人ひとりが安心して暮らせる地域づくりに取り組む消防庁の情報を発信しています。
直下型地震ではテレビも飛ぶ!
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