アンシンジュちゃん

2016年に起こった熊本地震。その最大の特徴は「前震」と「本震」よ。

んん?「本震」と「余震」じゃなくて?

ボウサイカくん
アンシンジュちゃん

熊本地震では、M6.3の「前震」の後にM7.0の「本震」が来たの。

後に来た方が大きいんだ!

ボウサイカくん
アンシンジュちゃん

「余震」って表現だと、最初に来た地震よりもなんとなーく弱そうじゃない?勘違いの元になるから、「余震」という言葉は使われなくなってきてるわ。

大きな地震が来ても、すぐにまた大きい地震が来るかも!っていつも思ってないとダメってことだね!

ボウサイカくん
備えmemo_φ(・_・

本震と余震はどちらが大きい?

詳しく知ろう

  •  熊本地震では、震度7の地震の約28時間後にもう一度震度7の地震が来た
  •  大地震 > 余震のイメージが誤解を招くため、「余震」はあまり使われなくなった

マグニチュードと震度の違い

震度とは?

A.地震の揺れの大きさ。

⇒震源に近いと震度は大きく、震源から遠いと震度は小さくなる。

マグニチュードとは?

A.地震の規模の大きさ。

⇒同じ地点から観測したとき: Mの小さい地震による震度 < Mの大きい地震による震度

アンシンジュちゃん

1つの地震に対してMは1つだけど、震源地からの距離によって震度はそれぞれ異なるわ。

だから『最大震度〇〇』っていう表現になるんだね。

ボウサイカくん

熊本地震の概要

〈前震〉

発生日時:2016年4月14日21時26分
マグニチュード:6.5
最大震度:7(熊本県益城町)

〈本震〉

発生日時:2016年4月16日1時25分
マグニチュード:7.3
最大震度:7(熊本県益城町及び西原村)

前震から約3か月の間に、

  • 震度7・・・2回
  • 震度6強・・・2回
  • 震度6弱・・・3回
  • 震度5強・・・4回
  • 震度5弱・・・8回

を観測しました。

前震と本震の大きさの違い

マグニチュードは1大きくなると地震のエネルギーは約32倍になります。
熊本地震の前震と本震の規模がどのくらい違うのか、計算してみました。

【地震のエネルギーとマグニチュードの関係を表す計算式】

logE=1.5M+4.8

E:エネルギー
M:マグニチュード

〈前震の地震のエネルギー〉
logE=1.5*6.5+4.8   E=10^(14.55)

〈本震の地震のエネルギー〉
logE=1.5*7.3+4.8   E=10^(15.75)

〈前震と本震のエネルギー差〉
10^(15.75)/10^(14.55)≒15.85

⇒ 2つの地震のエネルギー量の差は約16倍だったことが導き出されます。

前震からたった28時間後に約16倍の地震が来たなんて!

ボウサイカくん
アンシンジュちゃん

救助活動や作業中の人も居たでしょうに・・・大変だったわよね。

地震はプレートや断層の複雑な動きによって発生し、全てを完璧に予知することはできません。

「〇〇が起こるかもしれない」といった可能性を1つでも多く頭のスミに覚えておくことが、大きな備えになります。


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本震と余震はどちらが大きい?

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記事制作: 根岸直美(防災士)、陣谷ひかり

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