通電火災をご存知ですか?2019年12月放送のNHK「体感 首都直下地震ウイーク」特集のなかのドラマ「パラレル東京」でも取り上げられ、大変話題となっています。地震の対策は揺れ対策だければ有りません。通電火災はどうすれば守れるのか。ポイントと、有効な防災グッズをご紹介します。
通電火災とは?
地震が発生すると、停電が発生することがあります。
その後、数時間から数日後に電気の供給が回復した際に、倒れた電気器具(ヒータ ー、電気を使用する暖房器具など)や、破損した電気配線に通電し、火災が発生します。また、ガスが漏れているところで通電し、発火する場合もあります。
これらを『通電火災』と言います。
阪神・淡路大震災では、原因が特定された建物火災の約6割が通電火災によるものでした。
通電火災は家屋の全壊や半壊で住民が避難し、誰もいなくなったところで電気が復旧することで起きるのが特徴です。周囲に誰もいない状況で起きることが多く、初期消火ができません。そのため、大きな火災へとつながってしまうのです。
特に、都心部など、住宅が密集した地域で起こると、次々と燃え移り、街中を焼き尽くす火事の原因となりかねません。
では、通電火災を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。
ブレーカーを自動で遮断する、おすすめの通電火災予防アイテム
消防署や電力会社等では避難の際は必ずブレーカーを落とすよう指導しています。
ブレーカーのスイッチを落すことで、通電火災による二次災害を防ぐことができるからです。
しかし、いざ地震が発生してしまったら慌ててしまい、万が一のことを考えブレーカーを落としてから避難することなど、できるでしょうか?
そこで、首都直下地震、南海トラフ沖地震による都心部の被災が予測されることから、通電火災を防ぐのは急務とされ、ある程度の大きな地震が来ると、ブレーカーを自動で遮断するグッズが次々と開発されていますので、 ご紹介します。
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スイッチ断ボール3
- 価格:
- 2,970円(税込 ※参考価格)
- 作動する震度:
- 震度5以上
特徴
揺れるとボールが落ちてブレーカーを遮断する、原始的な仕組みですが、その分見た目にもわかりやすく、取り付けも容易です。
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感震ブレーカーアダプター ヤモリ
- 価格:
- 4,054円(税込 ※参考価格)
- 作動する震度:
- 震度6弱、5強で選択可能
特徴
全方位センサーにより、どの揺れにも確実に対応。作動する震度や、設置の高さ、長さなどの調整がききます。また、さまざまなタイプの各種ブレーカーに対応できるのも特徴。オプション品の「ヤモリ・デ・リモートGV-AR1」も使えば、フタ付きの分電盤にも設置できます。
いずれも、分電盤に貼り付けるだけで、施工等が必要ないものですので、すぐにご家庭に設置できるタイプです。
自治体などでは、自主的にこれらのグッズを配布しているところもあるようですね。
もっと原始的なものですが、こんなものもあるといざという時安心ですね。
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通電火災防止棒 「届い手」
- 価格:
- 880円(税込 ※参考価格)
特徴
一般家庭の電源ブレーカーは、高い位置などに設置されている事が多いです。お年寄りや背の低い方は届かないこともあります。このような時に役立つのが「通電火災防止棒」です。背の低い高齢者でも簡単に高いところにあるブレーカーの操作ができます。
延焼を防ぐためには、近隣のご家庭の皆でこのような仕組みを設置していなければ意味がありません。我が家を守るためだと思って、ぜひご近所へも設置を呼びかけてください。