2019年は、台風15号、台風19号、台風21号による停電や断水、河川の氾濫・決壊など、台風による大きな被害が相次いだ年となってしまいました。

中でも、台風15号が上陸した9月9日は、残暑厳しく、長期の停電によってエアコンが使えなくなることで、高齢者を中心に、熱中症で死亡される方が相次ぎました。

涼を取るために、やむなく車上生活を強いられる方も多く、結果、ガソリンスタンドは長蛇の列、やっとたどり着いた遠方のガソリンスタンドで給油制限されてしまうなど、ニュースになりました。「燃料の備蓄」が大きな問題として突きつけられました。

そこで注目を集めたのが「ガソリンの缶詰」です。

もともと、災害時の燃料備蓄の為に考案されたガソリン缶詰ですが、最近では車のガソリン切れ時の応急処置としてトランクに常備されたり、バイクのツーリングやモーターボート・ジェットスキー等小型船舶用の予備燃料としても活用されています。

防災館で販売している、ガソリンの缶詰を例にご紹介します。

危険じゃないの?火事にならない?

ガソリンは「第1石油類」という危険物ですので、確かに危険なものです。

しかし、ちゃんと管理をすれば車のトランクでも、防災倉庫でも備蓄は可能です。現在、ガソリン缶詰は、東京・神奈川・静岡などの全国の各交官庁の防災倉庫に緊急用燃料として備蓄されています。

高品質の鉄缶を特殊加工しているので、漏れの心配が全くありません。公・私機関(大阪府立工業技術研究所:裸缶での振動テスト、落下、圧縮テスト、気圧・耐圧テスト等)の厳正なチェックをクリアしています。

耐熱性については120℃までは原型を保ちます。夏期の日中でもクルマのトランク内はせいぜい70~80℃。段ボールの外箱の熱抗力も合わせると、夏場でも缶内は30℃位に保たれています。長期間クルマのトランクに入れ放しにしておいても性能は変わりません。完全密封されているので、長期の備蓄にも品質の変化がありません。

厳密な管理の下で生産されるので、安心してご使用いただけます。容器の製造工程において、全缶について漏れ及び内圧検査を実施、消防法に則った工場、方法で製造しているので、安全性に対しては万全の留意がされています。

「ガソリンの缶詰」製造メーカーのカタログより抜粋

段ボール箱による熱抗力も考慮していますので、必ず箱から出さずに、そのまま保管するようにしましょう。

どれくらい保存できるの?

3年間の 対人・対物賠償保険付品質保証がついています。

40リットル以上保管するには申請が必要です。

  • 40リットル未満
    届け出の義務はありません。 個人のご家庭で少量備蓄する分には、特に問題はありませんね。
  • 40リットル以上~200リットル未満
    少量備蓄指定場所申請を指定申請書(消防署で入手)で所轄消防署へ提出する必要があります。
  • 200リットル以上
    危険物貯蔵庫の設置義務、危険物取扱管理者の監督義務に加えて、所轄消防署の立入検査があります。

どうやって使うの?

じょうごと缶切りが給油セットとして付属していますので、缶切りで缶を開け、じょうごを使って直接給油します。

空になった空き缶は、不燃ごみ(一部地域では瓶・缶の回収)として捨ててください。缶に残った微量のガソリンは自然揮発します。※充分注意し、残さず使用してください。

使用しないまま期限を迎えたら、どうやって廃棄するの?

お近くのケミカル廃棄業者に廃棄を依頼されるか、ガソリンスタンドで廃棄を依頼します。但し、廃棄ができない場合もあります。必ず事前にご確認の上、持ち込むようにしましょう。また、ガソリンは、必ず使用期限前に使用するようにしましょう。

商品3

レギュラーガソリンの缶詰「1リットル×18缶(18L)」

1缶1リットル×18缶入り。缶切り・じょうご(漏斗)・取扱説明書などもセットになっています。