※2017年01月16日に投稿された記事を再編集したものです

災害が多い日本に住んでいる以上、避難生活を送らなくてはならない状況になることがあることでしょう。検索サイトでも「避難生活 必要なもの」「避難生活 食事」「避難生活 体験談」などのワードが検索されていることから、避難生活への備えが必要であると、多くの人が思っていることが読み取れます。地震発生直後から、時系列順に必要なものリストをピックアップ。災害を想定して、必要なものを備えて頂ければと思います。

地震発生直後

まず自分の身を守ることが最優先。机や家具の下に隠れ、揺れが収まるのを待ちましょう。

揺れが収まりましたら、安全靴や軍手、ヘルメットを装着し、避難所へ向かいます。

自分の身を守るもの

避難所に向かうにも、危険が伴います。

建物の倒壊から頭部や目を守るためにも、保護具は必須です。

また、建物が倒壊したことにより、道路にはガラスが散乱することが予想されます。安全靴を忘れずに準備しましょう。

けが人の応急処置、救助用の工具

災害時、火災や建物の倒壊などが予測されます。

けが人の応急処置のための救急箱、瓦礫を撤去する工具などが必要になります。隣・近所の方と共助し合い、近隣住民の救出に当たりましょう。

地震発生から数分~数時間後

地震発生直後、地域の人は学校の体育館、公民館、コミュニティセンターなど、市区町村が指定する避難所に集まります。

多くの人が集まりますので、当然場所取りも始まります。高齢者や体に障害のある方は、場所取りができず、小さなお子様を持つ父親・母親の方が泣き声を気にして、避難所に入れないということも。

また、都市部では人口が多いため、避難スペースの不足が深刻です。

お年寄りや小さなお子様がいる家庭が優先的に避難所に入りますので、もしも避難所に入れなかった時の備えは必要不可欠です。車がある方も、ずっと車内にいると、エコノミークラス症候群の恐れがあります。

※エコノミークラス症候群とは

静脈血栓塞栓症、旅行者血栓症、ロングフライト血栓症などとも呼ばれる症候群。
長時間同じ姿勢をすることで発症することで知られています。膝から下などの細い静脈で血の塊ができ、その血塊が移動し、肺の血管につまり、肺塞栓症を起こすことを言います。
避難所に常に入れるとは限りません。車を所持している方は、車用のプライベートテントを用意することをおすすめします。

安否確認、被害状況、情報交換など

地震などの災害発生時は電話回線が大変混雑し、つながりにくい状態になります。

東日本大震災の直後も回線が携帯電話事業者によっては、平時の50倍以上の通話が一時的に集中したそうです。

家族や知人との安否をスムーズに行うため、固定電話・携帯電話・インターネットによって、災害用伝言サービスを提供しています。災害時に活用するためにも、今から利用方法を知っておきましょう。 災害用伝言ダイヤル(171)

災害用伝言ダイヤルの使い方

詳しくは、災害伝言ダイヤルを運営しているNTTのページをご覧ください。
NTTグループ(災害用伝言板)
また、SNSでのデマが広まりやすい状況にもなります。一個人の発言ではなく、テレビやラジオ、自治体、消防や警察などの明確な情報をつかむように心がけましょう。

情報収集ラジオ、拡声器、発電機

地震発生から数時間後~

災害直後はライフラインが停止します。ライフラインが停止するということは、いつも当たり前に使っていたものが使えなくなるということ。

水道、電気、ガス。すべて使えなくなります。ライフラインが回復するまで、最低3日間、都市直下地震になると、7日間といわれております。自分で食料と水を確保しなくてはなりません。

災害時でも普段通りの食事を心がけることが大事です。

普段の食事にも非常食を取り入れるなどして、食べなれる習慣を身につけましょう。

また、避難所にアレルギー体質の方を考慮した食事はあるとは限りません。アレルギー体質の方は、特に食品に考慮し、非常食を選びましょう。

温かい食事は心にゆとりをもたらします

東日本大震災の避難生活の経験者の方は、温かい食事が欲しかったと仰ります。

食事が温かいというだけで、心にゆとりが生まれます。食品を加熱できる発熱剤やカセットコンロ、調理器具なども用意するようにしましょう。

問題が多かったトイレ

災害時、問題になったのがトイレ。災害の混乱時のトイレは決して衛生的とはいえず、トイレを使用したくないがために食事や水を我慢し、体調を崩した被災者の方が多くいました。

食事や水を摂取しないと、エコノミー症候群になることもあります。災害時のトイレの確保はとても大事です。

食事を我慢できても、トイレは我慢できません。ストレスの一因を少しでも減らすために、非常用トイレは必ず準備しましょう。

なるべく快適な睡眠がとれる備えを

心身を休ませるためにも、睡眠はしっかりとりたい。

しかし、避難所は多くの人が生活する場所。自宅のように安心して睡眠はできません。

なるべく快適に睡眠をするためにも、必要最低限の備えをしましょう。

災害用寝具関連

まとめ

記事をご覧になって頂いた方々はすでにお分かりになってると思いますが、たくさんの物が必要になってきます。

全てを使いこなすのは難しいと思います。キャンプやアウトドアなどで使うグッズは、避難生活に必要なものと通じています。

いざという時に使えるために、キャンプなどを実施するのもよいと思います。