防災ウォークとは「有事に備えて長距離を歩いてみる」という取り組みのことです。
あんしんラボを運営している「あんしんの殿堂 防災館」では、「有事に備えて長距離を歩いてみる」という取り組みを推奨し、その取り組みを“防災ウォーク”と呼んでいます。
インフラは突然止まります
2021年10月7日、千葉県北西部を震源とする最大震度5強という大きい地震がありました。東京では実に10年ぶりの震度5強超えだったそうです(10年前は東日本大震災)。
7万台を超えるエレベーターがストップしニュースになっていましたが、ストップしたのはエレベーターだけではありません。まだ大勢の人が会社からの帰宅途中だった22時という時間、電車がストップし、沢山の人が路頭に迷うこととなりました。
2011年の東日本大震災の際も、やはりバスや電車がストップし、まだ肌寒い3月、タクシーや電車の運転再開を待つ長い行列がテレビで繰り返し放送されました。
自転車を購入して乗って帰る人も現れたり、そもそも自転車屋さんも売り切れになったニュースなどが流れました。
イザというときにいきなり歩けますか?
このように、大規模災害が発生すると、「帰宅難民」になる恐れがあります。イザというとき、職場や学校から家まで、長距離を歩いて帰宅する準備と覚悟、できていますか?
※歩いて帰ること自体を推奨しているわけではありません。
2013年4月1日より施行された東京都帰宅困難者対策条例では、災害時には「むやみに移動しない」と帰宅を抑制し、事業者には従業員3日分の食料、水の備蓄を義務付けています。
一旦会社に戻って過ごすという選択肢も可能にするため、普段から会社に寝袋や食料を備蓄しておく企業も増えてきています。歩いてでも帰るのか、会社に戻るのか、状況を見て判断するとよいでしょう。
いざ、歩いて帰ることになっても、普段からウォーキングが趣味でもない限り、なかなか急に長距離を歩けるものではありません。
防災用品専門ネットショップ「あんしんの殿堂 防災館」では、“防災ウォーク”を提言。「有事に備えて長距離を歩いてみる」という取り組みを”防災ウォーク”と呼び推奨しております。
そしてその取り組みの一環として、地元小田原で行われている、日本マーチングリーグ公式大会の『城下町おだわらツーデーマーチ』に、毎年、社員とその家族で参加しています。
体力に合わせ10km、20km、30kmのコースを歩き、有事に備えています。
小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町の1市3町を舞台に、多くのウオーカーが自然に親しみながら、歩くよろこびや心と心のふれあいを体感することで、心と身体の健康づくりに寄与する大会です。
防災ウォークの心得!
1.お腹が空いたら歩けません!
過去の震災時の経験から、道中のコンビニの棚は空っぽ状態であることが予想されます。歩きながら食べられる行動食・携帯食を忍ばせておきましょう!
2.時間も気候も事前にはわかりません!
被災時は晴れとは限らない!日中とは限らない!雨の中を歩く想定、暗闇の中を歩く想定をしておこう!
3.両手の自由を確保
荷物はウエストポーチやリュックを!雨具は傘よりもカッパ!なるべく両手の自由を確保しておくと、安全で歩くのも楽!
3.足元が肝心です
靴は歩きやすいものはもちろん、底が厚く頑丈で、長距離に耐えうるものを選びましょう。ただし、重たすぎると長距離を歩く上で疲れるので、重さには注意。登山靴よりはウォーキング用のスニーカーのほうが長距離には向いています。長距離を歩いてみて自分似合う靴が見つけられるとベストです。