「防災セットは色々あるけど、どれがいいの?」「防災セットは高ければ高いほうがいい?」などの問いに、20年間ネットショップで防災用品を販売し続けている防災館のスタッフ(防災士)が、わかりやすく、選ぶ際のポイントや、注意点をご紹介します。

「防災士監修」は目安になる?

防災グッズや防災セットに、「防災士監修」という言葉をよく見ませんか?

そもそも「防災士(ぼうさいし)」とはなんなのでしょうか?

防災士とは”自助”“共助”“協働”を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、 そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人です。

一言で言えば、“防災に詳しい人”でしょうか・・・。

2003年から防災士養成研修と資格取得試験は始まりましたが、昨今の災害の多発、大規模化で関心が高まり、受験者が急増しているようで、現在、180,649名もの防災士がいるそうです。(2019年11月現在)

当店のスタッフも、約半数が2013年にこの防災士の資格を取っています。

日本防災士機構の行う様々な講習や試験を経て得られる資格ですので、ある程度の信頼性があります。

なので、防災グッズを購入する際に、「防災士監修」を一つの目安にするのは良いかと思います。

品数がたくさん入っている方がお得?

数ある防災セットを見比べてみると、同じような価格なのに、全く内容が違うものもあります。

例えば、「両方とも販売価格は10,000円なのに、片方が20種類のアイテム入りで、もう片方は10種類のアイテム入り・・・」といった具合です。

こういう際は、20種類のほうがお得!と思わないように注意。

よ~く内容を見ると、百均に売っているようなアイテム(ボールペン、ビニール袋、メモ帳)をたくさん入れて品数を意図的に増やしている場合があります。

「自分で買いに行くのは面倒だし、最初からセットしておいて欲しい」という方を除いて、災害時に、本当に役に立つものがセットされているかどうか、注意して見ましょう。

また、充実しているセットほど、当然重たくなります。 本当にそれを背負って逃げられるのか、重さやバッグの形も注意です。

一般的に、非常用持ち出し袋の重さの目安は体重の約2割以内が良いと言われています。

例えば、
体重75kgの男性なら約15kg
体重50kgの女性なら約10kg が目安です。
※バッグの形状や強度、体格、体力にも左右されますので、目安としてお考えください。

手回しラジオライトに注意

注意すべきは手回し式のラジオライトや、蓄電機能のある充電器です。

説明をよ~く読んでみると、とっても小さく「必ず2か月に一度の割合で充電をしてください。」などの注意文がある場合が!!!

ニッケル水素充電池を使用している防災ラジオなどは、中には、 長期間放置することで過放電してしまい、手回ししても充電できなくなってしまうものがあるのです。

物によって書いてある期間は異なりますが、2ヶ月に一度思い出して充電するのは結構大変・・・
もし忘れちゃったら、イザという時に使えない・・・(T_T)

ということのないように、できればこういったことを考慮した、10年保存できるスーパーキャパシタ電池搭載のラジオライトや、乾電池も併用して使えるタイプの防災用ラジオライトなどを選ぶことをおすすめします。

購入の際に気をつけるポイント まとめ

  • 防災士監修

    防災士は防災について詳しい人なので、防災士監修は信頼性の目安のひとつになります。

  • 手回しラジオライトに注意

    長期保存に適したものか注意深く確認を。

  • 斜めがけのバッグや手提げバッグ

    小さな子供がいる場合、バッグを持ちつつ子供も抱っこする可能性が。また、転倒の可能性なども考え、両手が空くリュックやウエストポーチの方がベター。逃げる状況をきちんとシュミレーションしてから購入しましょう。

  • 食料や水が充実して(7日分など)入っていたら注意

    避難する際に持ち出す防災リュックには、充分な食料は必要ありません。最低限の行動食・保存水に留めましょう。重たくて行動が制限されてしまうからです。非常食は倉庫や玄関など、避難セットとは別に備蓄しましょう。

  • 品数が多く、その割に安い

    百均に売っているようなアイテム(ボールペン、ビニール袋、ジップ袋、ティッシュ、メモ帳、ペンライト等)が豊富にセットされていませんか?計算してみると百均のほうがお得・・・なんてことも。

購入後の注意

セットを購入して安心しないでください。必ず到着したら開梱し、1品1品自分の手で触って、使い方をシュミレーションしましょう。

懐中電灯やラジオの電池はセットされていますか?
電池は別売りの場合もあります。気づいた時にセットしておきましょう。

もちろんリュックは背負ってみてサイズ感や、重たすぎないかチェック。

食料や衛生用品など、賞味期限や使用期限が謳われているものは、わかりやすくメモなどにまとめておき、管理できるようにしておきましょう。
スマホのリマインド機能にセットしておくのもおすすめです!

そして、防災セットは、その人だけの必需品を追加してセットして、初めて完成します。

常用している薬や予備の眼鏡(コンタクト)なども、入れておけるようならセットしておきましょう。

女性でしたら、生理用ナプキンや下着、最低限の化粧品なども追加しておくと良いでしょう。

また、避難シュミレーションは天気や季節、時間を考慮して、何パターンか行ってください。

  • ジメジメした猛暑の夏
  • 寒い冬の夕暮れ
  • 寒い冬で雨

保冷剤やカイロ、上着やカッパ、ヘッドライトなど、その時だからこそ必要なものが見えてきます。

あとがき

いかがでしたか?

災害が多く、その被害が甚大化している昨今、世の中にさまざまな防災セット出現し、手軽に手に入るようになりました。

人気や価格も重要ですが、それ以上に、あなたに合った防災セットが見つけられることが一番だと思います。

この記事が、その際の一助となることを願っています。

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