※2016年10月29日に投稿された記事を再編集したものです
新しい備蓄のカタチ!ローリングストック法とは?
たとえば家族3日分の非常食が物置等に備えてあるとします。
すると、購入から5年後くらいに「賞味期限があと1か月!今日から毎日缶詰とアルファ米を食べなければ!」なんてことが起こりえます。
そこで、『ローリングストック法』で非常食を備蓄し、「毎月1日は防災の日!」と決めて、1か月に1度、家族で非常食を食べます。そして食べてしまった分を補充します。
これを繰り返すと、ある程度の期間で全てが新しいものと入れ替わり、常に最新の非常食を家族3日分備蓄しておくことが可能になるのです。
ローリングストック法のメリット
定期的に消費していくので、非常食の味に慣れることができる。
災害時、普段食べなれない食事を摂ることは、心身に多大な負担がかかります。
ローリングストック法により、非常食を定期的に食べる習慣をつければ、災害時にも食べ慣れた食事を摂ることができます。
また、口に合わないものがあれば、次のストックから外すということもできます。
賞味期限をさほど気にする必要がない。
備蓄といえば、5年保存のものを大量に購入し、保存するという方法でありがちな、
「賞味期限直前に、非常食のご飯やパンを毎日消費することになってしまった」
もしくは
「賞味期限が切れてしまって廃棄することになってしまった」等の失敗をなくすことができます。
保存期間を気にせずに非常食を選ぶことができる。
非常食には、保存期間が1年から25年と振れ幅があります。
管理しやすいように、賞味期限を統一しなくては…となりがちですが、ローリングストック法は定期的に消費するので、賞味期限を気にする必要がなく、色々なラインナップから選ぶことができます。
ローリングストック法のデメリット
鍋や皿、器など、調理器具が必要となる場合がある。
ローリングストック法によく採用されているカップラーメン。
カップラーメンを食べるには、カセットコンロ、やかん、器、箸などの調理器具や食器が必要となります。
ローリングストック法によく採用されているレトルト食品は、調理器具や食器を用意するという手間がかかりがちです。
保管スペースが必要となる。
上述の通り、レトルト食品に加えて、食器や調理器具が必要となりますので、当然、その分、荷物も増えます。
レトルト食品を食べない家庭には向かない。
レトルト食品が苦手、という家庭では、定期的に食べるという習慣が身に付きにくく、食べることにストレスを感じてしまう場合があります。
ローリングストック法は、防災意識を根付かせる習慣にも!
メリットとデメリットを挙げましたが、ローリングストック法は、買ったら満足して、賞味期限が近づくまで、すっかり非常食のことは忘れていた…となりがちな意識の改善にも役立ちます。
ローリングストック法を採用すれば、5年保存にこだわらず、3年保存や1年保存の非常食も選べますので、よりバリエーション豊かに備蓄することができますね。
最近の非常食はとっても美味しいので、普段の食事として召し上がって頂いてもなんら遜色ありません。
また、普段から食べ慣れておけば、いざという時にもストレスを感じにくく安心です。
何より、この方法だと〝備蓄をずっと継続できる〟というのが最大のポイント!
毎月1度防災について考えるきっかけにもなりますので、防災意識の継続にも。継続は力なり!食べ物も、心も、災害に備え続けましょう。