※2017年12月1日に投稿された記事を再編集したものです。

災害時の深刻なトイレ問題

阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震の際も、トイレは大きな問題となりました。

仮設トイレをひとつ設置するにも、人手と時間が必要です。仮設トイレが避難所に設置されるのは、平均1週間かかります。

「避難者に比べて仮設のトイレの数が少ない」

「たくさんの人が使い、流せないので、劣悪なトイレ環境になる」

「感染症の恐れがある」

「トイレを我慢するため、食事や水を我慢し、エコノミー症候群となってしまう」

等、たくさんの問題が起きます。トイレは生活するにあたり、重要な基盤です。自治体の助けを待つのではなく、まずは数日分、自分で非常用トイレを備えましょう。

携帯トイレはいくつ備えればよいのか?

阪神淡路大震災の際、水道の復旧は3か月かかりました。

東日本大震災の際は3週間、熊本地震の際は1週間。災害の規模や状況によって、復旧の日数は前後しますが、最低7日分備えましょう。

1日当たり5~7回が成人の平均的な排尿回数となりますので、1人、5回×7日分=35回分が必要になります。2人家族は70回分、4人家族は140回分です。

新聞紙と大きめのポリ袋で作った簡易トイレ

非常用トイレが底をついてしまったとき、または、用意ができていなかったとき、新聞紙とポリ袋があれば、簡易トイレが手作りできます。

(1)大きめのポリ袋と新聞紙を用意します。便座を挙げ、ポリ袋を便器に覆うようにかぶせます。
(2)便座をおろして、ポリ袋に固定します。
(3)丸めてしわを作った新聞紙をポリ袋の底に入れます。更に、縦に細く裂いた新聞紙を丸めて、ポリ袋に入れます。
(4)簡易トイレの完成です。

猫砂での代用

ペット用の猫砂での代用の記事をインターネット上で見ますが、おすすめできません。

人間の排泄量と猫の排泄量は違うので、かなり多くの猫砂が必要となり、必然的にゴミも増えます。

ペットシーツでの代用

赤ちゃんのおむつと同じ、吸水ポリマーで出来ていますが、ペット用ということもあり、吸水力は悪いので、あくまでも補助的な役割で用いましょう。

おがくずでの代用

消臭効果もあるおがくず。抗菌・消臭効果が期待できます。

ですが、防災用品としてわざわざ備えるのでしたら、トイレの脱臭剤・凝固剤の方が機能面で優れています。

安心できるトイレ環境作りが必要です

旅行先などで、いつもよりトイレの回数が少ない…という経験はありませんか?

緊張感や不安などから、排便が困難になってしまうことがあります。

排便は、副交感神経が優位なときに活性化します。ストレス負荷を感じているときは、交感神経が活発になり、排便がしにくくなります。

避難所のトイレは、衛生面やプライベート面、あらゆるストレスの要因があります。

非常用トイレの他に、プライベートテント等を個人で用意しておけば、安心してトイレに行くことができます。

非常食や飲料水も大事ですが、トイレや衛生面に関しての備えも大事です。是非、災害に備えて用意しておきましょう。

交感神経…活動している時、不安・恐怖・怒りなどストレスを感じている時に活発になる神経。
副交感神経…睡眠中、リラックスしている時、ゆったりと落ち着いている時に活発になる神経。

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