プロジェクトについて
「TOHOKU VOICE」は、あんしんラボを運営する相日防災株式会社の全社員が、東日本大震災の被災地を訪れ、現地の方々の声に直接耳を傾け、自分の目で見て感じたことを記録した、会社を挙げてのプロジェクトです。
これは単なる取材記事ではありません。私たちが防災の専門店として、次の世代に語り継ぐべき「一次資料」であり、会社の歴史そのものです。文章の長さや完成度にばらつきはありますが、そのひとつひとつが、現地でしか聞くことのできなかった生の声です。
なぜ始めたのか
私たちは長年、非常食や防災グッズを通じてお客様の「備え」をサポートしてきました。しかし、東日本大震災という未曾有の災害を経て、「本当に命を守るために必要なものは何か」を、私たち自身が現地で確かめたいという想いから、このプロジェクトは始まりました。
社員一人ひとりが、被災地に実際に足を運び、語り部の方々や被災された方々のお話を伺うことで、カタログや統計データだけでは分からない「本当のところ」を知る。そこで得たものを社内にとどめず、あんしんラボを通じて広く発信することが、防災専門店としての私たちの責任だと考えています。
参加人数
2021年3月から2022年3月にかけて、社員およそ130名が東北の被災地を訪問し、69話にわたる取材記録を残しました。訪問先は、宮城県気仙沼市・南三陸町・石巻市、岩手県陸前高田市・宮古市田老町など、東日本大震災で大きな被害を受けた沿岸部の各地域に及んでいます。
代表記事
69話の中から、TOHOKU VOICEの想いを特に象徴する記事をご紹介します。複数話に登場する証言者については、そのすべての証言をまとめた「人物別インタビュー集」としてご覧いただけます。
人物別インタビュー集
- 民宿むさし 武蔵一夫さん・多賀子さん夫妻インタビュー集(全3話)
「防災グッズは生きていなければ使えない」(#001)など、TOHOKU VOICE第1話を含む、命を守ることの意味を伝える証言集です。 - 南三陸ホテル観洋・語り部バス案内人 伊藤さんインタビュー集(全9話)
避難判断の分かれ道から、600名への食事提供による復興拠点化、家族の安否確認まで、防災の全局面を語る9つの証言です。 - 日和幼稚園遺族有志の会 佐藤美香さんインタビュー集(全4話)
「子供たちは大人の判断でしか行動できない」(#024)など、学校・保育園防災の核となる証言集です。 - 石巻市震災遺構大川小学校語り部 三條すみゑさんインタビュー集(全4話)
「今も戦い続ける」(#044)など、大川小学校でのご遺族としての証言、そして語り部としての使命を伝える証言集です。 - 民宿沼田屋 女将さんインタビュー集(全4話)
「防災は知識だけでなく体力が必要」という、高齢者施設・福祉施設向けの防災にも直結する視点を伝える証言集です。 - 旅館海光館 小野寺さんインタビュー集(全3話)
「防災に正解はあるのか」(#018)など、平時の備えから九死に一生の生還体験までを語る証言集です。 - リアスアーク美術館 山内宏泰館長インタビュー集(全3話)
「被災物は人生の記録」(#020)など、震災の記憶をどう継承するかを問いかける証言集です。
代表記事(単独)
- TOHOKU VOICE #002 何を備蓄したら良いか、ではなく、どうしたら命を守れるか
「非常食は、助かってから必要になるもの」という、被災された方だからこそ語れる、備えの本質を突く言葉です。 - TOHOKU VOICE #031 ものと命とどちらが大事か
避難時の車の渋滞という、誰にでも起こりうる危険と、その中での決断を伝える一話です。 - TOHOKU VOICE #050 命を守るための判断力
「津波てんでんこ」という言葉に込められた、家族への信頼と、自分の命を自分で守るための判断力を伝える一話です。 - TOHOKU VOICE #051 日常に突如襲い来る災害
備えを尽くしてもなお襲いかかる災害の厳しさと、それでも故郷とともに生きる人の心の強さを伝える一話です。
テーマ別引用集
- 「津波てんでんこ」に込められた教え(全5話)
「津波てんでんこ」(#035)という言葉に込められた、家族への信頼と、自分の命は自分で守るという教えを、複数の証言から読み解く引用集です。 - 学校防災の対比に学ぶ(全5話)
「命を救うのは判断と行動」(#011)など、学校現場での防災判断の違いが明暗を分けた事例を集めた引用集です。 - 避難所生活の実態に学ぶ(全5話)
「東北の人たちの力強さ」(#019)など、避難所という非日常の中で実際に何が起きていたかを伝える引用集です。 - 「大丈夫」が命取りになるとき(全3話)
「大丈夫と思った時ほど危ない」(#067)など、日頃の危機意識と油断の境界を問いかける引用集です。
記事一覧
TOHOKU VOICEの全69話は、以下の一覧ページからご覧いただけます。
TOHOKU VOICE 記事一覧・プロジェクト紹介ページはこちら
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現地の声とあわせて、相日防災スタッフによる被災地視察レポートも公開しています。「東日本大震災と被災地の記録」テーマページでは、視察1〜5回のレポートと、備えmemoシリーズ内の関連回をまとめてご覧いただけます(TOHOKU VOICEは被災地取材による一次証言、東日本大震災と被災地の記録はスタッフによる視察・学習コンテンツという性質の違いがあります)。
