東日本大震災から10年 3.11を忘れない<小松店長の東北視察3>南三陸~志津川高校~戸倉公民館

記者:防災士 小松正幸(相日防災株式会社 課長)

東日本大震災から10年 3.11を忘れない<小松店長の東北視察3>南三陸~志津川高校~戸倉公民館

さんさん商店街 ~ サンサンと輝く太陽のように ~

2012年オープンの商店街。2015年8月訪問時はプレハブ店舗が多く仮設商店街の状態で、周囲では盛土工事が実施中、チリから贈られたモアイ像が設置されていました。2021年の再訪時には2017年に川を挟んで内陸側へ移設され、南三陸杉を使用した温かみのある建物が並び、河川も綺麗に整備され、橋は二重構造になっていました。

東日本大震災から10年 3.11を忘れない<小松店長の東北視察3>南三陸~志津川高校~戸倉公民館
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旧防災対策庁舎

南三陸町役場の行政庁舎の一つ。屋上までの高さは12mだったが、津波は14mを超えました。2015年8月時点では周りは砂利道と盛土のみで当時の被害の生々しさが残っていましたが、2021年には白い階段が追加され錆止めペンキが塗られ、内部の供え花・御札・ボロボロのTシャツなどは撤去済みでした。発災当初、津波予想は6mで庁舎に留まったことが被害を大きくしたとされ、危機管理課の遠藤未希さんは15時25分ごろまで最後まで住民に避難を呼びかけ続け、その数は62回にのぼったといいます。解体か保存かで議論の末、2031年までは宮城県が管理保存することになっています。

東日本大震災から10年 3.11を忘れない<小松店長の東北視察3>南三陸~志津川高校~戸倉公民館
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祈りの丘

標高20m、犠牲者への祈りを捧げる場です。3月11日当日の地震発生から津波襲来までの様子が時間と共に刻まれた路面があり、頂上から海を臨むことができます。周辺は綺麗に整備されましたが、昔のように「人が住む場所」には戻りませんでした。

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志津川高校

高台にあり、校舎から周辺を一望できる位置にあります。発災直後、逃げ遅れた高齢者たちを生徒が救出に向かい、手を取り合って高校へ避難したといいます。校内にあるモアイ像は、1960年のチリ地震津波から共に復興を目指した証として贈られたもので、もともと松原公園にありましたが津波で流され、生徒の希望により現在は志津川高校の敷地内に保管されています。イースター島の長老会が新たに贈った像(白珊瑚と黒曜石で作られた眼を持つ)はさんさん商店街にあります。モアイはイースター島のラパヌイ語で「未来に生きる」という意味だそうです。

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戸倉公民館(旧戸倉中学校)

南三陸町南部の戸倉地区にあった中学校で、現在は志津川中学校に併合され建物は公民館化されています。2015年8月時点では海沿いの堤防は整備中で仮設住宅が存在していましたが、2021年には非常に穏やかな風景となり「本当にここまで津波が来たとは思えないような高台」でありながら、建物1階天井付近まで浸水、体育館は津波が2階まで達し、現在は備蓄品の倉庫として利用されています。地元住民の証言によれば、周辺には当時最先端の立派な水門があったが、あっという間に津波に飲み込まれてしまい、従来の反り返るような防潮堤では津波に破壊されてしまうので時間稼ぎの防潮堤になった、防潮堤には頼らずとにかく逃げることが大切とのことでした。

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視察を終えて

復興とは、再びもとの盛んな状態に返ること。そこを目指していく上でこれから何が必要か、今あるものをどのように残すか、本当に難しい問題だと感じました。

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