
「災害が起こったら、避難所は当然混乱するんだろうな。」
「そうね。避難所の運営側だって被災しているし、慣れていないのだから混乱するのは予想できるわよね。」
「熊本地震では、災害から助かったのに、避難生活で亡くなった人も多いって聞いたよ。」
「そういった背景から、今、避難所は、被災者の権利と被災者支援の最低基準を定めた国際基準を満たせるよう対策されているわ。」
「避難所にも国際基準があるの!?」
「そうよ。スフィア基準と言って、災害に限らず、紛争などの被害者が尊厳のある生活を送ることを目的に定められた基準なのよ。」
避難所でいのちを守るのは「TKB」
TKBとは
避難所での命を守る重要な対策として「TKB」が挙げられます。トイレ・キッチン・ベッドの3つの頭文字です。
トイレ(T):劣悪な環境でトイレ利用を躊躇し、水分・食事をとらない人が多く、健康悪化につながっています。「スフィア基準」では、50人に1基のトイレが必要で、女性用を3対1の比率で設置することが求められています。
キッチン(K):避難生活での食事は心の安定に不可欠ですが、毎日同じ冷たいお弁当など、栄養バランスと心理面での課題があります。
ベッド(B):体育館の床での雑魚寝はエコノミークラス症候群や衛生問題を引き起こし、高齢者に身体的負担をかけます。
スフィア基準について
「被災者の権利と被災者支援の最低基準」を定めた国際基準で、尊厳ある生活を目的としています。イタリアの2016年の地震では、発生48時間以内に快適なトイレ・テント・ベッド・キッチンカーが提供されました。登山家の野口健氏も熊本地震でこの基準を学び、テント村を建設しています。
まとめ
助かった命を守るため、行政だけでなく一人一人が「TKB」の重要性を考えることが必要です。
避難所でいのちを守るのは「TKB」
