東日本大震災から10年 3.11を忘れない<東北視察5>石巻3.11みらいサポート

東日本大震災から10年 3.11を忘れない<東北視察5>石巻3.11みらいサポート

石巻3.11みらいサポート 学習プログラム

石巻3.11みらいサポート様は、公益社団法人として伝承活動はもちろん、震災を知らない世代や経験したことのない地域の方へ防災教育を行い、防災・地域づくりのサポートをしています。今回お伺いした南浜つなぐ館は、2015年11月、東日本大震災の津波により1,800世帯の住宅街が流出してしまった南浜・門脇エリアに開館しました。

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まずは南浜つなぐ館内にある、震災前の町並みを再現したジオラマ模型を見ながら、震災前の様子を説明していただきました。震災前のハザードマップでは浸水想定地域は海に接触するわずかな部分のみで、宅地になったのが戦後だったため過去の地震の影響など記録が無かったことが、津波に対して想定が甘くなった理由とのことでした。

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地震後の住民の行動は

南浜つなぐ館では、街中で津波がどのように迫って来たか、その中で住民がどう動いたかが分かるように、100人の避難行動がシミュレーションで映像化され、プロジェクションマッピングで確認することができます。実際に住民の行動を見ると、津波が来ているのに海の方に向かう人がたくさんいました。家族を助けたい、置いてはいけないという心理だと考えられます。子供たちが下校する時間帯、午後2時46分ということも大きく影響したようです。逃げられない理由は「その時になってみないと分からない」もので、自分や家族がどのような状況か、時間帯によって異なるため、あらゆる状況を想定していざという時の行動を考えておく必要があります。

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タブレットを使い、当時の情景を見ながら、石巻の街を歩く

タブレットで震災前の情景を見て比較しながら今の町を歩き、現地の状況をその場でご説明いただきました。

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門脇小学校

門脇小学校は、発災当時一部の生徒は下校していましたが、8割の生徒が校内に残っていました。先生の素早い誘導のもと裏山に避難し、一旦下校して戻ってきた人数を含めて275名の生徒が裏山に登ったそうです。生徒の保護者らも学校に迎えに来ていましたが、時間との戦いだったため確認して引き渡すのではなく保護者も山に登らせたといいます。その移動最中に先生に告げることなく子供を連れて帰った親子は、津波で亡くなっているそうです。門脇小学校では以前からこの裏山への避難訓練が実施されており、そのため意思決定でも揉めることなく先生・生徒・保護者に至るまでスムーズに避難が行われたと考えられます。震災後の復興の取り組みとして、この高台に通じる避難階段が作られました。

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がんばろう石巻

南浜つなぐ館のすぐそばには「がんばろう!石巻」と大きく書かれた看板があります。地元の方が震災の1か月後に、津波に負けない気持ちを表そうと自宅の跡地に掲げたもので、震災からずっと地元の方たちを励まし続けたこの看板は現在3代目になるそうです。震災前この地域には4500名が住んでいましたが、震災後は1000人を目標とした街づくりを進めてきたものの、実際には500人程度しか戻ってきていないとのことでした。

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印象に残った学習プログラム担当者の藤間さんの言葉

逃げられない理由を事前に把握・想像するのは難しく、時間帯や季節、その時になってみないと分からないため、自分に近い年齢の人、家族構成の人の話を聞いてみてほしいとのことでした。「ちょっとした体験が命を守るきっかけになる。それが私たち語り部の役割」という言葉が強く印象に残りました。

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東北視察を終えて

震災から10年というのは私たちから見た、ただの月日の区切りであって、被災地の方たちは今も復興に向けた活動を続けているということ。被害状況を知り、どうしようもなかったと結果をただ受け止めるのではなく「今後どうしたらよいのか」という教訓にするためには、ありのままの事実を公表すること、そして受け取る側として正しく理解して伝えていく、風化させないことが未来の命を守ることにつながると思います。

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津波から命を守る! 津波避難三原則

  • 1、想定にとらわれるな:ハザードマップはあくまで予測である。想定外も起こる。
  • 2、その場その場で最善を尽くせ:一時的に避難した場所が一番安全な場所かどうかは分からない。その場所に固執せず、より安全な場所へ。
  • 3、率先避難者たれ:自分だけは大丈夫と思わない。自分がまず逃げることで周りも逃げるようになり、結果多くの人を救うことになる。

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