
この記事でわかること
- 「波の高さ」と「浸水深」の違い
- 自宅の海抜から、実際の浸水深を見積もる考え方
- 東日本大震災で実際に記録された津波の高さ
「津波警報では高さ○メートルの津波が来るとかいうけど、ぼくの家はマンションの3階だしまあ平気だよね~」
「平気って・・・ボウサイカくんのお家は海抜何mのところにあるの?」
「え?海抜??」
「波の高さっていうのは平常潮位から計測した高さのこと。3階が地面から大体6mぐらいの高さだとして、建物が海抜2mの地点に建っているなら8mの津波で浸水しちゃうわよ!」
「そうなんだ・・・でも、浸水するぐらいなら別に大したことないんじゃ???」
「波の力はと~~~~っても強いの!!浸水の深さは60cmもあれば自動車だって流されて、成人男性でも立ってられないレベルよ。」
「え?!たった60cmで?!」
「しかも東日本大震災では宮城県女川漁港で14.8mの津波の痕跡が確認されているのよ。油断は禁物だわ。」
「そうか。自分の家や近所の海抜が分かっていれば、津波が起きたときの被害の大きさや避難先が想像しやすいね!」
自宅の海抜を知って波の高さを想像しよう!
波の高さとは
「波の高さ」とは、平常潮位(普段の海面の高さ)から、津波によって海面が上昇した差のことです。気象庁は、波の高さが0.2m以上で津波注意報、1mを超えると津波警報、3mを超えると大津波警報を発表します。
浸水深とは
「浸水深」は地面から測った実際の浸水の高さです。木造建築の場合、浸水深1mで部分破壊、2mで全面破壊に至るとされています。数字だけを見ると小さく感じますが、実際にはわずか60cmの浸水深でも人は流されてしまいます。
海抜と浸水深の関係
自宅の海抜がわかれば、「浸水深 ≒ 波の高さ - 海抜」という考え方で、自宅にどれくらいの浸水が及ぶかをおおまかに見積もることができます。海抜はGoogle Earthや、国土交通省の「地理院地図」で調べることができます(標高と海抜は厳密には異なりますが、実務上はほぼ同じものとして扱って差し支えありません)。
避難の高さの目安
津波が海面から陸上を這い上がる最高地点を「遡上高」と呼びます。遡上高は波の高さの約2〜4倍になるといわれており、可能な限り高い場所へ避難することが推奨されます。
自宅の海抜を知って波の高さを想像しよう!
自分の海抜を調べてみましょう
国土交通省「地理院地図」で、ご自宅や職場の住所を検索すると、その場所の標高(海抜の目安)が表示されます。調べた海抜を、この記事で紹介した「浸水深 ≒ 波の高さ - 海抜」に当てはめて、お住まいの地域でどの程度の浸水が想定されるか、一度確認してみてください。お住まいの自治体が指定する津波避難ビルも、あわせて確認しておくと安心です(小田原市の例)。
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