TOHOKU VOICE #050 命を守るための判断力

人首さんの証言に関連する現地写真

東日本大震災津波伝承館TSUNAMIメモリアルの解説員・人首さんは、岩手県三陸沿岸に伝わる「津波てんでんこ」という言葉を通じて、命を守るための判断力について語っています。

「津波てんでんこ」とは、「津波が来たら、周りを気にせず、てんでばらばらに、それぞれで逃げなさい」という意味の、この地域に古くから伝わる教えです。人首さんは、「人は何かあったときに『自分は大丈夫だろう』という考えが働くが、災害のときはそれを見極める判断力が必要となる」と指摘します。

その判断力を養うために必要なこととして、人首さんは、災害に関する知識を身につけること、シミュレーション訓練を実施すること、そして家族と日頃から話し合っておくことの3つを挙げています。特に、避難した後に家族を探しに戻らないという行動を実践するためには、事前に家族間で十分に話し合っておくことが欠かせません。「てんでんこ」という一見冷たく聞こえる言葉の背景には、あらかじめ話し合っておくことで、互いを信じて自分の命を守りに行けるという、深い信頼関係の存在があります。

インタビューした人:人首さん

インタビューした人:東日本大震災津波伝承館TSUNAMIメモリアル 解説員 人首さん

この記事を書いた人:20代 男性 Y・O

施設・団体紹介

南三陸町震災復興祈念公園

東日本大震災によって犠牲になられた方々の名簿を納める「名簿安置の碑」並びに、町の復興を祈念して設えられた「復興祈念のテラス」が設置されている祈りの丘。公園へ続く中橋は、隈研吾さん設計で南三陸産の杉を使っています。防災庁舎は、震災当時のまま公園内に保存されています。

TOHOKU VOICEについて:本記事は、全社員130名が東日本大震災の被災地を訪れて記録した「TOHOKU VOICE」プロジェクト(全69話)の一つです。プロジェクト全体については「TOHOKU VOICE」をご覧ください。スタッフによる被災地視察レポートは「東日本大震災と被災地の記録」でご覧いただけます。

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