
「津波警報が出たら、まずは家に戻って持ち出し袋を持って避難すれば大丈夫だよね。」
「そんなことしてたら津波がすぐそこまで来ちゃうわよ!」
「持ち出し袋だけ持ってすぐ避難するし大丈夫だって〜」
「その『大丈夫』が命取りなの!東日本大震災では津波の速度は時速約30キロだった可能性もあると言われているの。だから、家に戻っている時間なんてないのよ。」
「時速30キロって自動車並み?!・・・わかったよ。そのスピードじゃすぐに逃げなくちゃいけないね。」
その「大丈夫」が危険です!
「大丈夫」ー正常性バイアスの落とし穴
「自分の住んでいる場所は『大丈夫』」「揺れても逃げなくて『大丈夫』」「みんな逃げていないから『大丈夫』だろう」といった心理が、正常性バイアスと同調性バイアスです。人は予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」「考えたくない」という心理が働き、「大丈夫」と思うことで避難が遅れてしまいます。東日本大震災でも多くの方がこの心理で避難が遅れ、命を落とした問題が指摘されています。有事の際には「『大丈夫』は最大の敵」と認識して行動する必要があります。
波のスピード
波のスピードは水深によって変わります。水深が深いほど波のスピードは速くなり、水深5,000mだと時速800キロに達します。これはジェット機並みのスピードです。水深10mでも自動車並みのスピードがあり、後から来る波が加わって波は高くなります。つまり、津波を確認してから逃げたのでは遅いのです。
大きな地震が沿岸近くで発生した場合、津波は地震発生後すぐに日本沿岸に到達します。気象庁は津波予報をデータベース化して迅速に警報・注意報を発表していますが、震源が陸地に近いと津波の襲来に間に合わない可能性があります。岩手県宮古市付近に上陸した津波の速度は時速約30キロに達していた可能性があるとの分析結果があります。この速度は自動車と同じですが、多くの人が自動車で避難すれば渋滞し、遠くまで逃げられません。
迷うその一秒が大切です。沿岸近くで強い揺れや弱くても長い揺れを感じたときは、迷うことなくすぐに避難を開始しましょう。
その「大丈夫」が危険です!
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